土庄“最後の夏”涙の逆転負け…来春「小豆島」と統合で校名消滅

  「高校野球香川大会・2回戦、観音寺一8-4土庄」(17日、レクザムスタジアム)

 来春、小豆島と統合する土庄は観音寺一に敗れた。“最後の夏”は、悔しい逆転負けで幕を閉じた。相手の校歌を聞きながら泣きじゃくる20人の選手たち。中塚智也監督は「しんどかったけど、よう頑張った」とナインにねぎらいの言葉をかけた。

 四回に1点を先制した後は一進一退の展開。4-2で迎えた七回、先発の1年生右腕・中岡一輝投手が崩れた。足を使った相手の攻撃に粘り切れず、3点を献上。捕手から2番手でマウンドに上がった三木良太郎主将(3年)も勢いを止められず、3点を失った。9安打5失点の中岡は「3年生と一緒にもっと勝ちたかった。自分の力が足りなかった」とうつむいた。

 来春、同校は小豆島と統合され「小豆島中央」に生まれ変わる。今春センバツに21世紀枠で出場した小豆島とは対照的に、土庄野球部は春まで部員が8人。サッカー部などから部員をレンタルして春の県大会に出場したが、初戦で高松東に0-10で大敗した。4月に1年生12人が入部。中塚監督は「どん底だった春から3カ月で、よくここまで成長したと思います」とナインをたたえた。

 土庄として出場できるのは秋の大会が最後になる。それが終われば、小豆島との合同練習を開始する予定だ。三木主将は「土庄野球部で経験したことを生かして、これからも頑張ってほしい」と後輩たちにメッセージを送った。

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