巨人浮上の鍵は菅野に続く先発の奮起

 交流戦が終わり、24日にリーグ戦が再開。ペナント争いも、夏場の佳境へと向かっていく。巨人は23日現在、32勝33敗3分けの2位で、首位を走る広島とのゲーム差は「6」。浮上への鍵のひとつは、エース・菅野に続く先発投手陣の奮起だろう。

 「菅野以外の先発が、もっと頑張らないとあかんのちゃう」。交流戦最終戦となった19日のロッテ戦後、村田ヘッドコーチは3週間の戦いを総括した。交流戦は5連勝スタートしながらも、9勝9敗。ソフトバンクに3連戦3連敗を喫するなど、中盤戦以降は苦しい戦いが続いた。

 菅野は1勝2敗ながら防御率2・14と奮闘。交流戦から戦列に復帰した内海が2勝0敗、防御率2・00と菅野以上の数字を残したが、その他の先発投手は軒並み崩れた。交流戦での9敗中、先発が5失点以上を喫したのは5試合。先発陣の交流戦防御率は4・75と、厳しい数字が残った。

 村田バッテリーコーチは「パ・リーグは対戦が少なく、先乗りスコアラーのデータを基にいきすぎた。もっと大胆にいくように指示してあげたら良かった」と反省する。一方で、手探り状態から、対戦の多いセ・リーグでの戦いに戻ることでの数字の改善に期待を寄せた。

 開幕時の先発ローテーションは菅野、田口、高木、ポレダ、桜井の5人だった。そのうちポレダ、桜井が抜け、桜井に代わりローテに加わった今村が交流戦中に2軍に降格。交流戦中に内海、大竹寛のベテランが加わり、昨季チーム最多の13勝を挙げたマイコラスがリーグ戦再開からいよいよ復帰する。勝負の夏場へ向け、新たな顔ぶれで臨む。

 一方で不安も残る。左肩痛からの復活を目指したポレダは、22日のシート打撃登板中に、今度は右脇腹を痛めた。加えて、65試合でマスクをかぶってきた正捕手の小林誠が肩甲骨の骨折でリタイアした。

 チームの一進一退が続く中、菅野は「まだまだ巻き返すチャンスはある」と言い切った。エースの言葉に、他の先発陣が投球で応えられるか。浮上への戦いが始まる。(デイリースポーツ・野畑圭司)

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