「交流戦、ソフトバンク５－２中日」（３１日、ヤフオクドーム）

　どんな苦境にも屈しない。それが王者たるゆえん。窮地を歓喜に変える底力。ソフトバンクの快進撃が止まらない。球団５１年ぶりとなる今季３度目の８連勝。早くも貯金を今季最多の１９へと膨らませた。

　１点を追う八回２死一、三塁。まずは松田が同点の左前打。「内川さんとハセ（長谷川）がつないでくれたので、僕も後ろにつなごうと」。熱男に続いて中村晃が勝ち越しの中前適時打。「来た球を思い切り振ろうと。チームの足を引っ張らないように行きたかった」。お立ち台で笑顔がはじけた。

　中日のドラフト１位ルーキー・小笠原に五回まで１得点に封じられ、プロ初勝利を献上する間際まで追い込まれたが、タダでは簡単に引き下がらない。進撃は続く。