ハム大谷リアル二刀流!3安打3勝目

 7回、足立を空振り三振に仕留め、雄たけびを上げる大谷
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 「楽天3-12日本ハム」(29日、コボスタ宮城)

 歴史的挑戦で日本ハム・大谷翔平投手が快挙ともいうべき偉業をやってのけた。リーグ戦では球団史上初めてスタメンから指名打者を外し「6番・投手」のリアル二刀流で出場。「投」では7回4安打1失点で3勝目。「打」では3安打の大活躍だ。「すごくいいリズムで行けたかなと思います。バタバタしなかった。疲れたということはないです」と淡々と振り返る姿が心憎いばかりだ。

 二刀流起用は3日前、遠征先の函館で告げられた。その日は野手出場日。打撃練習をして出番に備えていたが、ベンチ登録から外された。本人は悔しがったが首脳陣には、この日のリアル二刀流で野手としても奮起させるという狙いがあった。これが大成功。交流戦を含めれば5度目のリアル二刀流で、初の猛打賞の活躍だ。

 打撃練習、相手対策のミーティングにも参加しない厳しい条件を克服した。「自分を助けるのは自分。(打てば)勝ちもついてくる」と腹をくくった。七回には右中間へ適時二塁打を放ち、その裏の投球はキャッチボールもせずマウンドへ。2死三塁、足立への3球目にはギアを上げて160キロ直球で追い込み、最後は最速161キロで空振り三振。雄たけびをあげ、ガッツポーズした。

 14年6月以来、2年ぶりの二刀流起用について「いいバッターが並んだ方が相手が嫌がる」と説明した栗山監督。「少し前に進んでいる」と理想に描く二刀流で結果を残し喜んだ。次回は指名打者制のない6月5日の巨人との交流戦登板が有力だ。

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