巨人10年ぶり7連敗…“救世主”待つ

 「巨人4-6阪神」(28日、東京ドーム)

 さすがに、声に力がなかった。巨人は10年ぶりの7連敗。4カード連続の負け越しで、借金は2となった。厳しい試練に、高橋由伸監督は「少し点が入ったので、明日につながれば…」と、懸命に光を探した。

 喜びはつかの間だった。三回、敵失が絡んで2点を先制。だが、直後の四回に先発の今村が4安打を集中されて4失点。4点を追う九回は2点を返す粘りを見せたが、時すでに遅しだった。

 明るい材料に目を向けるしかない。この日は右肩痛で2軍調整中の阿部が、イースタン・リーグ西武戦で初本塁打。31日の交流戦開幕から、戦列復帰する可能性が高い。同じく右肩痛で2軍調整中のマイコラスは29日にシート打撃に登板。早ければ6月中旬にも1軍復帰できる見通しだ。

 4カード連続の負け越し。指揮官は「明日は明日。流れは悪いけど、何とか断ち切れるようにしたい」と気持ちを切り替え、顔を上げた。今は“救世主”の合流を待ちつつ、辛抱するしかない。

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