ソフトB和田 ハーラートップタイ6勝

 「西武7-0楽天」(25日、西武プリンスドーム)

 気後れすることなくソフトバンク・和田が腕を振った。初めて得点圏に走者を背負った四回1死一、二塁。迎える打者は前夜2本塁打のブランコ。追い込んでから140キロ直球で中飛。T-岡田も外角直球で空振り三振に仕留め、試合の主導権を渡さなかった。

 節目の試合でもあった。初回、小島を遊ゴロに抑えて通算1500投球回に到達。初回を三者凡退で花束を受け取り、スタンドに頭を下げた。史上170人目の快挙。ただ、胸中には複雑な思いもあった。

 「スムーズにいけば20代で達成する選手もいる。遅すぎるくらい。ケガがなければ僕もそうできたのかもしれないけど」。07年オフに左肘の手術を受け、09年にも左肘の炎症で約3カ月離脱。思い通りに投げられたシーズンばかりではない。

 本拠地福岡移転後、20得点以上した次の試合は6連敗中だったが、6回0/3を2失点の好投で不吉なデータとも決別した。同僚の武田、バンデンハークに並ぶリーグトップタイの6勝目。やっぱりソフトバンクは強い。

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