巨人・菅野智之投手（２６）が２３日、先発予定の２７日・阪神戦（東京ドーム）で対戦濃厚な阪神・岩貞と投げ合いを制する決意を示した。ここまで４勝無敗の右腕は「０に抑えれば負けることはない。チームに勝ちを呼べるピッチングをできればと思います」と堂々の零封を宣言した。

　防御率０・６１でリーグ１位の菅野に対し、岩貞は１・０３で同２位。奪三振も菅野が６７個でリーグトップに立ち、岩貞が６３個で続いている。

　２人は大学時代の１１年、日米大学野球選手権で日本代表として共に戦っており、菅野は「先頭に立って引っ張ってる選手」と岩貞を警戒。「勝つのと負けるのとでは岩貞本人のジャイアンツに対する（今後の）イメージも違うと思う」と自身の勝利と引き換えに、岩貞には黒星を背負わせる強い覚悟をにじませた。

　この日は、川崎市のジャイアンツ球場で単独調整。チームの投手練習はマツダで行われたが、「引き出しの一つとして持っておきたい」と今季は、本拠地に残留してウエート器具などが充実している同所で調整することを増やしている。

　ここまで、今季の自身のスローガン通り「圧倒」を体現している菅野。台頭してきた左腕の前でも、エースの貫禄を見せつける。