「日本ハム１－２ソフトバンク」（５日、札幌ドーム）

　豪快な一撃も空砲に終わった。日本ハム・大谷が今季２度目の２試合連続本塁打。早くも昨年に並ぶ５号ソロを放つも、１点差で敗れた。二刀流は悔しさをのみ込み、ロッカーへと引き揚げた。

　配球を読み切ってのスイングに手応えは十分だった。２点を追う七回、東浜のカーブを手元まで呼び込み、左中間最深部へ突き刺した。満員のスタンドの歓声を背に一塁ベースを回ると右手を突き上げた。「カーブを待ってました。１００％自信がないとああいう待ち方はしない」。狙いどおりの本塁打に胸を張った。

　読みがさえている。４日に和田から放った本塁打も狙っていた直球を読み切ってのもの。「データをもらっているので、見るのは大事」。相手をしっかり分析し、好調維持につなげている。

　４月２７日・楽天戦から今季最長となる出場４試合連続安打。マルチ安打で、再び打率を３割台に乗せた。次は８日・西武戦で先発登板が有力。チームが借金３と苦しむ中、栗山監督は「期待している」と投打で二刀流を頼りにしている。