中日・桂連敗ストップ弾 直球狙い打ち

 「中日4-2阪神」(3日、ナゴヤドーム)

 スタンドを埋めたファンの歓声と悲鳴を堪能するには、十分な滞空時間だった。中日・桂が左翼席への打球を見届けると、ナゴヤドームが揺れた。同点の五回、先頭で「真っすぐを打ってやろう」と狙っていた藤浪の145キロを、迷いのないフルスイングで仕留めた。

 平田、高橋と並ぶチーム2位となる3号で、早くも昨季を上回った。うち2発は決勝弾。本塁打を放てばチームは勝つという「不敗神話」もできつつある。「8番なので後ろにつなぐ気持ち」という意識が奏功している。

 チームの3連敗を止める大役を果たしても、謙虚過ぎるのが桂という男。「まだミスも多い。手応えは感じないです」。そのひたむきな姿勢が、竜の屋台骨を支える礎になる。

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