由伸G、天敵ジョンソン撃ち再奪首

 「巨人3-2広島」(3日、東京ドーム)

 天敵中の天敵を攻略し、巨人が首位返り咲きを果たした。相手は昨季3度対戦し、1度も得点を奪えなかった左腕・ジョンソン。2-2の八回に4番・ギャレットの決勝二塁打でついに土を付け、高橋監督は「打ち崩したわけじゃないけど、勝った事実は残るのでね」と満足げに振り返った。

 得点への扉が開いたのは0-2の四回だ。2死一、三塁から亀井のゴロを遊撃・田中がはじき、三塁から坂本が生還。敵失ながら対戦27イニング目で本塁を陥れ、続く村田が「いかにコンパクトに打つか。肘をたたんでうまく打てた」と同点適時打。指揮官も「大きかったね」と称えた。

 春季キャンプでは阪神・藤浪らとともにジョンソンの映像を駆使したバーチャル打撃マシンを導入。この日の試合前練習では内田打撃コーチが「投げる球は分かっている。一番はタイミング」と左腕のフォームの特徴を“実演”しながら各打者に説明。ギリギリまで攻略の糸口を探った。

 各打者の対応を問われた指揮官は「それはどうなんでしょう」と多くを語らなかったが、村田ヘッドコーチは「(チームとして)積極的にいこうって。初めて点を取ったね。大きいよ」と喜んだ。KOには至らなかったが、最大の“難敵”に勝った。価値の高い1勝となった。

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