笠原容疑者 証拠隠滅か…やり取り即消去

 巨人の野球賭博事件で、賭博開帳図利ほう助の疑いで逮捕された元選手の笠原将生容疑者(25)が、客の松本竜也(23)、高木京介(26)両元選手の賭け内容を携帯電話のメールで胴元側に伝え、やりとりを終えた直後に削除していたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁組織犯罪対策4課は同日、同容疑で笠原容疑者を、賭博開帳図利容疑で元飲食店経営斉藤聡容疑者(38)をそれぞれ送検。笠原容疑者が斉藤容疑者の賭博を手助けしていた当時から違法性を認識し、証拠を隠滅していたとみて調べている。

 捜査関係者によると、笠原容疑者は賭けのレートに当たるハンディを斉藤容疑者からメールで受け、松本、高木両元選手にメールや口頭で伝達。両元選手は賭けるチームや金額を返信するなどして応じていたという。こうしたやりとりを終えた直後に、賭け内容が記載されたメールなどを削除していた。

 組対4課は、笠原、斉藤両容疑者の携帯電話のメールを復元して内容を分析したり、通信履歴を解析したりするなどして、賭博の実態を調べている。

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