Gボレダまた乱調…由伸監督の苦悩深く

 「ヤクルト4-1巨人」(29日、神宮球場)

 フォローする言葉も見当たらない。ポレダの乱調が響き、巨人の引き分けを挟んだ連勝が3でストップ。高橋監督は「(ポレダは毎回)同じような感じですね。そんなに変わらないかなという感じ」と、ため息まじりに話した。

 今季、何度も見た光景だ。二回は先頭・荒木を遊撃内野安打で出塁を許すと、捕逸と盗塁などが絡んで無死二、三塁。8番・中村には中前に2点適時打を浴び、あっさり先制を許した。

 三回は山田に四球を与え、またも先頭打者が出塁。続いて一塁へのけん制球が“鋭いカットボール”となり、ギャレットが捕球できず。ファウルグラウンドを転々とする間に、進塁を許した。記録はギャレットの失策となったが、ポレダは「いい球ではなかった」と反省。さらに雄平に適時打を打たれ、4回3失点でKOとなった。

 3月29日のDeNA戦で勝利して以来、4試合未勝利。制球難と、機動力でかき乱されるおなじみのパターンでリズムを崩している。調整期間で投球フォームやセットポジションの見直しを行っているが、もはや治療薬も乏しい状況だ。

 チームは首位。余裕がある段階で、ポレダの2軍調整があっても不思議ではないところ。ただ、先発の駒不足というチーム事情もあり、指揮官は「今のところは分からない。今は特に考えてない」と言葉を濁したが、苦悩は深い。

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