巨人平良 1軍で受けた衝撃と課題

 プロ野球開幕から1カ月がたち、巨人が首位を走っている。先発ローテは現在、菅野、ポレダ、高木、田口、今村の5人が主に担っており、菅野が中5日で回ることも多い。

 そんな中、高卒3年目右腕の平良拳太郎投手(20)が先発で1軍デビューを果たした7日の阪神戦(東京ドーム)で見つけた課題を胸に、先発ローテに食い込むため、2軍で奮闘している。

 デビュー戦がいきなり伝統の一戦。「意外と冷静でした」と振り返ったが、猛虎打線からプロの洗礼を浴び、3回2/3を4失点で降板。翌日8日に登録抹消された。

 阪神打線に投じた全71球の中でも、四回1死一塁で福留に浴びた2ランは鮮明に覚えているという。2球目に投じた高めのカットボールだったが「衝撃が大きかった。あの球を簡単にホームランにされたのは、自分の中でインパクトがあった。あの球は(2軍戦で)何度かあったけど、ファウルとか凡打だったので」。今季2軍戦で被弾は0。プロ18年目のベテランから1軍と2軍の大きな違いを肌で感じさせられた。

 だが、一生に一度の1軍デビュー戦は価値ある登板だった。「(1軍で)投げられたことは大きな経験になった。投げてみないと、分からないこともある」と平良。実際に「甘い球は逃してくれないこと」、「直球の重要性」を再認識した。

 それを糧に2軍降格後、初の実戦となった20日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦。直球を中心に投球し、完封勝利を挙げた。「真っすぐでどれだけ打ち取れるかが、自分の中であった。(2軍降格後約2週間は)手首を寝かせないことを意識してやってきました」と振り返った。さらに「打ち取れていたので、これを続けていかないことには。次も直球にこだわって投げていきたい」と手応えを感じながらも、次を見据えた。

 進化し続けている伸び盛りの20歳。大きくなった姿を1軍のマウンドで見られる日は間違いなく近いだろう。(デイリースポーツ・田中哲)

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