ドラフト候補…花咲徳栄・高橋昂散る
「選抜高校野球・1回戦、秀岳館6-5花咲徳栄」(23日、甲子園球場)
第3試合では高校野球解説者として知られる鍛治舎巧監督(64)率いる秀岳館(熊本)が花咲徳栄(埼玉)を撃破した。
今秋ドラフト候補の花咲徳栄・高橋昂也投手(3年)が、初戦で姿を消した。6回10安打6失点で降板。「自分の投球がいつも通りできなかった」と、視線を落とした。
徹底した相手の攻めに屈した。低めの変化球を見逃され、ファウルで粘られ、甘く入ったボールを打たれた。最速はスカウトのスピードガンで141キロと、キレもいまひとつ。三回は5安打を集中され「(過去に)ないです」という1イニング5失点。岩井隆監督(46)は「インコースを突ける力があるのに…。逃げるな、と声はかけたのですが」と悔やんだ。
昨夏は甲子園8強。2度目の聖地は苦い結果に終わった。MAX145キロ左腕は「悔しい。直球をもっとレベルアップさせたい」と成長を期した。夏、3度目の聖地を必ず踏む。