楽天のドラフト１位・オコエ瑠偉外野手（１８）＝関東第一＝が、新たに軽量バットを発注したことが１２日、分かった。これまで９００～９１０グラムのものを使用していたが、課題の木製バットに対応するため、８８０グラムのものを所望した。

　オコエの愛用バットはＳＳＫ社の巨人・坂本モデル。基本形状はそのままに軽さを求める。指導にあたる池山打撃コーチは「昔は重たいバットを振ってヘッドスピードを上げるという考えだったが、今は軽いのを振ってヘッドスピードを上げる理論が主流になってきているからね」と話す。同コーチが新人時代に指導したヤクルト・山田も軽量型。こうした情報もあり、オコエはスイングを体に染み込ませたいとの考えから自ら動き出した。

　軽くした分、長さは３３・５インチ（約８５・１センチ）から３４インチ（約８６・４センチ）にし、遠心力を利用する。同時に従来モデルも、スイングが安定するとされるヘッドのくりぬきタイプを発注。ベストな“相棒”を求める。

　オコエはこの日、１３日から始まる金武町での練習に向け、久米島から沖縄本島へ移動。「学ぶ姿勢で頑張ります」と話した。初の対外試合となる１４日の練習試合、韓国・ハンファ戦にスタメン予定で、注目ルーキーが猛アピールする。