大谷 メジャー絶賛の圧巻全米デビュー

 「練習試合、日本ハム1-1韓国ロッテ」(10日、ピオリア)

 日本ハム・大谷翔平投手(21)が10日(日本時間11日)、韓国・ロッテとの練習試合で“全米初登板”を果たし、2回を1安打無失点に抑え4三振を奪った。スタンドにはメジャー約20球団、約50人の関係者が集結。メジャー球団のスピードガンでは早くも97マイル(約156キロ)をマークするなど、快投デビューで応えた。

 緑の芝に囲まれ、暖かい日差しが注ぐメジャー仕様のマウンドで大谷が躍動した。メジャー球団のスカウト陣が大挙、押し寄せた中、自慢の快速球で相手打線をねじ伏せた。

 直球で押す、と宣言していた通りグイグイ攻める。初回1死一塁からの4連続三振は全部直球で奪った。二回2死。金湘虎をこの日最速の直球で空振り三振。球団のスピードガンでは153キロ、あるメジャー球団のガンでは97マイル(約156キロ)を計測した。「僕は真っすぐを持ち味にしているタイプ。そこを上げていきたいと思う中で、初めてにしてはよかった。いい一日でした」と頬を緩ませた。

 ネット裏のメジャースカウト陣からも賛辞の嵐だ。レンジャーズは編成トップのダニエルズGMが視察するなど、約20球団が来場。ロイヤルズのメディーナGM補佐は「プレミア(12)の時のような成熟した投球だった。大谷はもう、世界有数の投手になってる」と絶賛。フィリーズのマクラーレン捕手コーチも「うわさどおりのいい投手だった」と高く評価した。

 オフはまだ上を目指すと球速アップを目標に掲げ、一時的に体重100キロに増量。肉体強化に努めてきた。その成果として初登板でいきなり150キロ超え。調整段階なだけに「まだ初実戦。これから上がってくる」と自信と手応えを明かした。

 初めてのアメリカ生活も楽しんでいる。外食時もカタコト英語ながら自分で注文する。「いいキャンプを過ごせている」。充実のアリゾナでメジャーを魅了した投球は、今年の飛躍へとつながるはずだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス