「巨人春季キャンプ」（５日、宮崎）

　巨人のドラフト１位・桜井俊貴投手（２２）＝立命大＝が５日、“エレファン投法”での虎狩りを目標に掲げた。「伝統の一戦なので投げてみたい」と阪神との対戦を心待ちにする右腕は、象の鼻のようにしなりを効かせた投法で宿敵を封じにかかる。

　この日はキャンプ休日を利用し、宮崎市フェニックス自然動物園で象、ラマの世話を体験。自身も腕のしなりが武器なだけに、象の鼻のしなりには自然と目がいった。「しなりプラス球持ちをよくしようと思う。できるだけ近くで投げられた方が絶対バッターも速く感じる」。最速１５０キロの直球とカーブなどの変化球を最大限に生かす考えだ。

　園内には虎もいたが、対面とはならず。「見ておきたかったです」と率直に話した。桜井は兵庫県出身であり、阪神戦は特別なものがある。「全国民が巨人対阪神は意識すると思う。ヤジ？同じ関西人なので、ノリで越えていきたい」。物おじしないマイペースな右腕が罵声を物ともせず、虎狩りに挑む。