小豆島2年生“凱旋帰島”でお祭り騒ぎ
第88回選抜高校野球(3月20日開幕・甲子園)の出場校選考会が29日、大阪市内で行われ、出場32校が決定。21世紀枠で春夏通じて初めての出場を決めた小豆島(香川)では、決定の一報に島民が涙するなど歓喜の渦に包まれた。
午後9時半、草壁港へ、修学旅行で北海道に行っていた2年生部員8人が帰島した。伝達式が行われたゲート付近には島民300人が出迎え、選手17人、「三十四の瞳」が一堂に会するとお祭り騒ぎと化した。
2年生部員は乗り継ぎの羽田空港で一報を受けた。だが濃霧のため高松空港が閉鎖されており、急きょ、岡山空港へ行き先を変更。そこからバスで高松港に向かい、約1時間遅れで小豆島へ戻ってきた。
ドタバタの移動だったが、樋本尚也主将(2年)は「みなさんに支えられて甲子園に出ることができます。島全体で1勝して、みんなで一緒に校歌を歌いましょう」と感謝の言葉を島民に伝えた。塩田幸雄町長は「みなさんが島民の夢をかなえてくれました」と語りかけ、大きな歓声が沸き起こった。
最後はフェリー降り場から島民が激励の花道をつくって送り出すシーンは感動的な光景に。試合の際には多くの島民が甲子園に詰めかけるとみられ、「支える会」の谷岡会長は「必ず甲子園に行きます」と宣言していた。