センバツ ネット裏に野球少年招待へ

 第88回センバツ高校野球の第2回運営委員会が13日、大阪市内の日本高野連で行われ、バックネット裏に全日本軟式野球連盟所属の少年野球チームを招待する「ドリームシート」を設置することが決まった。今春は近畿地区に限定し、毎試合、118席に小中学生を無料招待する。特等席から甲子園の熱いプレーを観戦することで、野球人口の底辺拡大につなげる考えだ。

 野球人口の減少を食い止めるために-。日本高野連が底辺拡大へ一手を打った。今春のセンバツで、テレビ中継にも映るバックネット裏の118席に少年野球チームを無料招待。史上初めての試みに、竹中事務局長は「将来の高校野球のために」と理由を語った。

 高校球児の数は安定的に推移しているが、全日本軟式野球連盟に所属する小中学生は年々、減少の一途をたどっている。現在は約22万人で、10年前と比較すれば約7万人も減少。少子化の影響を受け、野球人口の底辺は縮小傾向にある。

 高野連にも少年野球チームから部員数減少の陳情があり、昨年からドリームシートの設置を検討。「バッテリーの息づかいを感じられるところで野球を見てほしい」(竹中事務局長)と甲子園の熱い戦いを間近で観戦することで、1人でも聖地を目指す球児を増やしたい考えだ。

 今春は旅費なども考慮し、近畿地区の小中学生に限定しているが、来年以降は対象チームを全国に広げることも検討中。また夏の選手権でも同様のシート設置を協議している。

 バックネット裏の中央特別自由席は昨年、過度の席取りなどでトラブルとなっていたが「それは関係ない。あくまで子供たちのために」と同事務局長。高校野球、次の100年へ-。新たな試みが始まる。

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