「ＮＰＢアワーズ２０１５」（２５日、グランドプリンスホテル新高輪）

　３年目で投手部門初のベストナインを受賞した日本ハム・大谷翔平が喜びに浸ることなく、来季へと目を向けた。「目指していた賞なのでよかったです」と笑顔を見せつつも「満足していると言ったらそうではない」と話した。

　最多勝、最高勝率、最優秀防御率の投手３冠に輝いたが、チームはＣＳファーストＳ敗退。「優勝した上で成績がついてくるなら、そこら辺がもうちょっと」というのが本音だ。だからこそ「来年も開幕を投げたい」と早くも２年連続の開幕投手奪取を宣言した。

　その上で来季は開幕からエース対決に勝ち続けるのが目標だ。今季、印象に残った試合には７月１０日、岸に投げ勝った西武戦を挙げた。「そういう投手と投げ合って、もっともっと上の投球をしたい」と貪欲な姿勢を見せた。