清宮は守備も怪物?驚異の“開脚”捕球

 10日の都立小平戦の1回、ライト側にそれた遊撃手の送球を開脚して捕球する早実・清宮幸太郎=東京・八王子市民球場(撮影・開出牧)
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 怪物一年生の早実・清宮幸太郎内野手(16)が守備で魅せた。10日、秋季高校野球の都立小平戦の初回だった。大きくそれた遊撃手の送球を、驚異の“開脚”で捕球した。

 写真は左中間スタンドから撮影していたものだが、まるで床運動で開脚している体操選手のようだ。

 並の選手だったら、一塁ベースから足が離れてセーフになったかもしれない。捕球してから、ベースを踏みにいったのでは間に合わない。柔軟な清宮だからこそ、アウトにできたのではないだろうか。いずれにしても味方の悪送球をカバーする、ファインプレーだ。

 今夏の甲子園大会で一年生とは思えない打撃で全国にその名をとどろかせたが、守備も非凡なものを持っていることが分かる。

 撮影したデータをよく見ると、目一杯伸びているにもかかわらず、顔に力みがない。余裕があるからこそ、バランスを崩さず右足をベースの上に置いたまま“開脚捕球”できるのだ。

 改めて運動能力の高さを感じた。柔と剛を併せ持つ非凡なバッティングは、柔軟な身体によって生み出されているのだ。(写真と文=デイリースポーツ・開出牧)

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