大商大2季連続V ドラ1候補岡田粘投

 「関西六大学野球、大商大2-1京産大」(8日、わかさスタジアム京都)

 大商大が京産大を下して勝ち点を4とし、最終節を待たず2季連続9度目(旧リーグ時代を含めれば13度目)の優勝を決めた。ドラフト1位候補のエース・岡田明丈投手(4年・大商大高)が粘りの投球で逆転を呼び込み、今年は負けなしの12連勝。プロ志望届を提出しており、次なるステージでも勝ちにこだわる投手を目指す。

 ゲームセットの瞬間、殊勲のエースは整列に向かおうとした。チームメートに止められ、ようやく優勝だと気づいた。それほど集中し、我慢の投球で2季連続の優勝を呼び込んだ岡田。苦しい中でも勝つ-。それが最も成長した部分だ。

 立ち上がりから制球に苦しんだ。三回には自らの悪送球がきっかけで先制点を失った。それでも四回以降は走者を背負っても粘りの投球。五回2死満塁では最速151キロの直球で押し込み、最後はきれいに落ちるフォークで空振り三振に仕留めてみせた。

 「ちょっと慎重になりすぎたけど、我慢して投げられた」と岡田。大学3年までわずか3勝の右腕が、今年は負けなしの12連勝で連覇に貢献した。変えたのは精神面。「登板前にやっちゃいけないことの決め事をした。先頭を四球で出さないことです」と明かす。

 それが“勝てる投手”への成長を促した。「次のステージでも勝てる投手を目指したい」と力を込めた右腕。劇的な進化を遂げた男は、まだまだ飛躍する可能性を秘めている。

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