巨人全選手聴取開始…CS辞退は否定

 巨人・福田聡志投手(32)が野球賭博行為に関わっていた問題で、白石興二郎オーナー(69)が6日、全体練習が行われた東京ドームで、緊急ミーティングを開いた。巨人の創設者である正力松太郎氏の訓示「巨人軍は常に紳士たれ」の言葉を掲げ、再発防止の徹底を強く呼びかけた。また球団は首脳陣や選手、すべての球団職員を対象にした聞き取り調査を開始した。

 “球界の盟主”を覆った暗い影。衝撃のニュースから一夜明け、全体練習が行われた東京ドームには報道陣が殺到した。物々しい雰囲気に包まれる中で、正午過ぎ、選手用サロンに首脳陣や選手らが集合。白石オーナーや久保球団社長が出席し、緊急ミーティングが開催された。

 ナインを前に、白石オーナーは「不面目な事態に至ったことは極めて残念」と事情説明。さらに「巨人軍の創設者である正力松太郎はかつて、『巨人軍は紳士たれ』という訓示を残した。グラウンド上、グラウンドの外でも紳士たらねばならないという重い責任を、巨人軍は背負っている。それを君たちも忘れてはいけない」と、強く訴えかけた。

 5日、球団は福田が野球賭博に関与していたと発表。福田と、知人を紹介した同僚の笠原将生投手(24)が謹慎処分となった。今後の展開次第では、福田に「永久失格処分」などの重い罰が下される可能性もある。

 現状の調査では野球賭博への関与は福田しか確認されていない。だが、実態の全容解明へ向けて、球団は1軍と2軍の首脳陣や全選手、球団職員を対象に、聞き取り調査を行うことを決定。練習後、野球賭博行為や賭博常習者との関わりの有無など、一部の選手から事情を聞き始めた。

 ファンへ与えたショックも大きかった。問題が発覚した5日夕方から球団には電話80件、メール50件の問い合わせが寄せられた。「選手教育をしろ」「CSを辞退しろ」という厳しい意見がほとんど。職員が対応に追われる事態となった。

 白石オーナーはファンへ謝罪の言葉を述べた上で、あらためてCSの出場辞退を否定。終始、厳しい表情を浮かべながら「日本一の奪還を目指す、そういう期待をつないでくれるファンもいる。それに応えるべく、我々はまい進しなければいけない」と語った。

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