熊崎コミッショナー「残念至極なこと」

 巨人・福田聡志投手が野球賭博に関与していた問題で、プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(73)が5日、都内で会見を行い、常設されている調査委員会へ調査を委嘱。迅速な事実関係の解明と、処分決定などの対応を行っていくとした。

 熊崎コミッショナーは冒頭に「残念至極なこと。野球界が多くのファンや関係者に支えられながら盛り上がっている最中に、こうした情報を耳にするのは返す返すも残念」と悔しさをにじませた。

 その上で「ファン、関係者が納得のできるような厳正な手続きを進めていくのが裁定官であるコミッショナーの役割。視野を広く持って調査していく」と、調査委員会に徹底した事実解明を指示し、1カ月半程度をめどに判断を下す方針だ。

 焦点の一つは、福田が野球協約177条(不正行為)第1項6号に該当するとなれば永久失格処分、180条(賭博行為の禁止及び暴力団員等との交際禁止)第1項2号ならば1年間、または無期の失格処分となる点だ。

 熊崎コミッショナーは「私の考え方は177条は八百長行為を踏まえた規定。180条は自分が操作できる立場にない(前提)」と判断の私見を述べた。

 同日の実行委員会では巨人から11球団へ事態が説明され、熊崎コミッショナーは再発防止を呼びかけた。ただ刑法上の賭博罪にあたる可能性が高く、今後の調査結果次第では、事態の広がりを見せる可能性もある。

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