上野10K宿敵“韓封”直球キレキレ

 「U-18W杯・スーパーラウンド、日本12-0韓国」(4日、甲子園)

 1次ラウンド初戦のブラジル戦以来の先発となった上野翔太郎投手(中京大中京・3年)が先発し、7回3安打10奪三振で完封。初戦から2試合連続無失点に抑え、チームを決勝進出に導いた。

 夏の終わりに涙に暮れた甲子園。そのマウンドで再び躍動した。大一番で上野が7回3安打10奪三振の完封勝利。「今日の試合は大事な一戦だとわかっていました」。110球を投げきり「勝ててよかったぁ」と、ようやくあどけない笑顔を取り戻した。

 前日カナダ戦は中継ぎ待機。一夜明けて先発が告げられた。西谷監督は「内外の出し入れができる。韓国は意外に細かい野球をしてくるのでクイックが速い」と説明した。その思惑どおり、上野は序盤から三振の山を築く。本人が「あれで勢いに乗った」というのは三回。2死一、二塁で3番・朴俊泳を内角直球で見逃し三振。韓国・NCダイノスの1位指名を金縛り状態にさせた。七回は「狙ったわけではない」と言いながら、3者連続直球で三振斬りだ。

 常時140キロ足らず。それでも鋭い腕の振りと球持ちのよさで数字以上の威力を発揮する。1次Rのブラジル戦は6回無失点。2戦連続のO封となった。

 今夏の甲子園は3試合を一人で投げ抜いた。3回戦・関東第一戦は0-0の九回にサヨナラ弾を浴び「優勝したかった」と泣き崩れた。伝統校のエースで主将は「今は侍ジャパンの一員。目標は世界一です」と宣言。一度は逃した頂点の夢。今度は世界で果たして見せる。

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