U18日本1位で決勝!復調清宮が決める

 「U-18W杯・スーパーラウンド、日本12-0韓国」(4日、甲子園)

 日本が韓国を七回コールド勝ちで下して全勝を守り、2大会連続の決勝進出を決めた。不振だった清宮幸太郎内野手(早実・1年)は「4番・DH」で2安打を放って復調をアピール。この日も11安打12得点と爆発した好調の打線に、さらに弾みがつく一戦となった。日本はスーパーラウンドを1位で通過し、6日の決勝では初の世界一をかけて米国と対戦する。

 JAPANの4番に快音と明るさが戻った。12得点でライバル・韓国を圧倒して決勝進出を決めると、清宮は手をたたいてベンチを飛び出した。「自分たちの勢いが増していくいいゲームだったと思う」。自らも2安打で勝利に貢献し、安どの色が浮かんだ。

 待望の1本が生まれたのは、5点リードの五回無死一、二塁。外角低めの144キロ直球を中前にはじき返した。韓国プロ野球・サムスンにドラ1で指名された右腕・崔忠然が投じた難しいボールに反応。「いいピッチャーだったけど、いい場面で打てた」と自賛する一打で一挙6点を呼び込み、六回にも遊撃内野安打を放った。

 特別な場所が、自分を思い出させてくれた。今大会初の甲子園。8月に大暴れした聖地は、やっぱり居心地がよかった。「最高ですね。甲子園の独特な雰囲気が自分を戻してくれる。見えない力を自分に貸してくれる」。この試合まで15打数2安打。試合中に悩んだような表情も見られたが、この日は「いい集中ができた」と、何度も繰り返した。

 先輩にも助けられた。苦しんでいるという報道を見た早実の前主将・加藤雅樹捕手(3年)からLINEで連絡があった。「“にこにこフルスイング”待ってるぞ!打ったらオレのおかげって言っとけよ!!」。心を軽くしてくれた言葉に「いつもの感じでできました」と感謝した。

 清宮の復調はチームにとっても大きい。「特別な場所。甲子園に戻って気合が入ったんでしょう。(清宮が)4番の方が、この打線ではしっくりくる」と西谷浩一監督(45)。二回は四球を挟んで5連続長短打で5点を先制。1番・杉崎が首位打者となるなど好調な打線の中にラストピースがはまりつつある。

 決勝では米国と激突する。「勝ったら世界一。全力でぶつかっていければ」と清宮。苦しんでたどり着いたのは「どんなことがあっても、自分が打線を引っ張るという自覚が出てきた」という境地。16歳の4番打者に、もう迷いはない。

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