ヤクルト山田「トリプル3」あと2盗塁

 「ヤクルト4-2広島」(4日、神宮)

 乗ってる男が偉業にまた一歩近づいた。3-1で迎えた五回2死一、三塁。ジョンソンの執ようなけん制を受け誘い出されたヤクルト・山田は、そのまま突き進んで二塁を陥れた。

 「いけると思ったけど、一塁に投げたんで。欲を出しすぎた」と反省したが、これで28盗塁。打率・330、33本塁打と合わせて、過去8人しか達成していない打率3割、30本塁打、30盗塁の“トリプルスリー”にあと2盗塁に迫り、「どん欲に行きます」と達成へ意欲を示した。

 この日は8月の月間MVPを2カ月連続で受賞。「自分が打たないとチームも勝てない」と主軸の自覚を示した23歳は初回には先制の左前打。八回1死では左前打で出塁すると、続く畠山の捕ゴロが一塁悪送球となる間に一気に生還し打つだけでなく足でも魅せた。

 チームは4連勝で、首位・阪神とは0・5ゲーム差のまま。真中監督は「1日ずつ、1試合ずつ、しっかり取っていきたい」。山田の偉業達成が逆転Vにつながる。

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