“６０発男”がようやく帰ってくる。ヤクルトは３日、米国で左大腿直筋肉離れのリハビリを行っているウラディミール・バレンティン外野手（３１）が７日に再来日することを発表した。８日に埼玉県戸田市内の２軍施設で状態を確認し、２軍戦に出場しながら１軍復帰を目指す。

　バレンティンは昨年１０月に米国で左アキレスけんの手術を受け、２軍戦２戦に出場後、４月２４日の巨人戦で１軍復帰。だがその試合の守備中に左太ももを肉離れし、再び離脱となった。

　今後の見通しについて、真中監督は「どこまでできるかを確認してＯＫなら２軍でＤＨで出して、よければ１軍で。順当なら１８日（巨人戦）の試合ぐらいに間に合えば」と説明。だが前回再離脱した反省もあり、「楽しみだけど、過剰な期待はしないように。１０日ほど前に映像を見たけど、一回り大きくなってたね」と慎重な姿勢も崩さなかった。

　それでも優勝争いを繰り広げているチームにバレンティンが加わって実績通りの力を発揮すれば、０１年以来１４年ぶりの優勝への大きな推進力になるのは間違いない。山田、畠山とのクリーンアップは迫力満点。残り少ないシーズンで６０発男の爆発が見られるか。