「西武１３－３ソフトバンク」（１日、西武ド）

　自慢のフルスイングから放たれた打球は、右翼席中段へ消えた。六回２死満塁。２年目の西武・森が初のグランドスラム。６月２６日以来、６７日ぶりとなる今季１４号の満塁弾。首位をたたきのめす一撃に、本拠地が沸いた。

　「なかなか本塁打が出ずに悔しかった。チームに貢献できてうれしいし、打てて良かった」。お立ち台で森の笑みが光った。

　昨季６本塁打で通算２０本塁打目。高卒２年目での到達は史上１０人目で、１９９４年の松井秀喜（巨人）以来、２１年ぶりの快挙。球団では５３年の中西太、５４年の豊田泰光、５５年の仰木彬、８７年の清原和博以来５人目。球史を彩ったビッグネームばかり。「すごく良い形で勝てたので、勝ち越したい」と２０歳の若武者は意気込んだ。