ヤクルト山田 自力V消滅阻止打

 「阪神4-8ヤクルト」(29日、甲子園)

 三冠王に迫る男が猛虎を粉砕した。負ければ自力優勝が消滅する正念場でヤクルト・山田のバットが火を噴いた。1-2とリードをされた八回。川端の中越え適時二塁打で2-2と追いつき、なおも1死二塁。打席に立った山田は初球の甘く入ったフォークを逃さずミート。打球は右中間を破る勝ち越し適時三塁打となった。

 前戦までの3試合は巨人の菅野とポレダ、阪神の藤浪ら好投手の前に無安打。「チームに迷惑をかけていたので、弱気にならず、積極的にいった」との気持ちが殊勲の一打となり、この回5安打5得点のビッグイニングへと導いた。

 さらに、6-2の九回には左中間へ本塁打争いトップを独走する33号2ラン。打点を84とし、トップを走る同僚の畠山に2差に迫った。

 これで首位阪神とは再び2ゲーム差に迫った。「今日の勝ちは大きい。あきらめていないので、1試合1試合やって、とにかく優勝したい」と強い意欲を示した山田。自身初の優勝へバットを振り続ける。

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