オコエ誓った!世界をビビらせる

 U-18ワールドカップ(28日開幕、甲子園など)の結団式が23日、大阪市内のホテルで行われ、関東第一・オコエ瑠偉外野手(3年)が「世界を驚かせたい」と宣言した。今夏の甲子園で観客を魅了した走塁や守備を国際大会でも披露し、世界へ発信する。その後奈良県内で行われた練習では、早実・清宮幸太郎内野手(1年)がシート打撃で右中間フェンス直撃の二塁打を放ち、西谷浩一監督(45)から中軸を任せられると太鼓判を押された。

 日の丸を背負ったオコエにはある“野望”があった。世界中の猛者が集まる国際大会。今夏の聖地で一躍、ファンの注目の的となった男は「世界を相手に勝負するので、世界を沸かせる、驚かせるようなプレーをしたい」と力を込める。

 甲子園では一塁強襲内野安打を驚がくのスピードで二塁打に変えた。中京大中京戦では普通の高校生なら捕れないような打球を鮮やかにキャッチして見せた。それだけではない。「練習試合でやってるんですけど、浅い中飛をわざと落として併殺を奪うとか…」。一、二塁と走者が詰まった状況で、わざと落球した後にまず二塁に送球し、一塁走者をフォースアウト。その後、飛び出した二塁走者を三塁でタッチアウトにするという頭脳的プレーも計画している。

 7月には埼玉大会でバットをヌンチャクのように振り回す高校生が全世界で話題になったが「僕も見ました。でも自分はパフォーマンスではなく、プレーでそうなれるように」とオコエ。超人的なプレーを見せれば動画サイトにアップされ、世界から注目を浴びる可能性もゼロではない。

 この日のシート打撃では左前打を放ったが「今の打撃では木製で通用しないことも分かっている。打撃が悪くてもスピードとか、それ以外の部分でしっかり貢献できるように」。チームのために何でも必死にやる覚悟だ。

 結団式では「目標は世界一」と言うべきところを「日本一」と二度も言い間違え、チームメートから総ツッコミを受けた。日本高野連の竹中事務局長からも直々に指摘が入り「間違えちゃいました…」と頭を抱えて周囲の笑いを誘うなど、チームのムードメーカーになりつつある。

 「もう間違えないように自覚を持ちました。目標は世界一です」と練習後に三度目の正直で誓ったオコエ。身体能力抜群の“原石”が、世界に向けて輝きを放つ日は近い。

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