G亀井サヨナラ弾 京セラで2年連続
「巨人5-3DeNA」(29日、京セラ)
“つなぎの4番”が決めた。延長十回、1死一塁。巨人・亀井が右翼席へ弾丸ライナーを突き刺し、サヨナラの6号2ラン。ひと振りで勝利を呼び込み「何とかしたかった。うまく上からたたけた」と、喜びを爆発させた。
仕留めたのは、エレラがフルカウントから投じた152キロの直球だった。一走の坂本が果敢なリードで揺さぶったことで、バッテリーが盗塁を警戒。亀井は「それしかない」と直球一本に絞っていた。原監督も「(カウントが)フルカウントになり、直球を放らせた。ナイスバッティング」とうなずいた。
この一戦にかける思いは強かった。先発の内海は亀井と同い年で、ともに関西出身。中学時代からお互いの存在を知る仲だった。必死に投げる仲間の姿にこたえ、亀井は「(内海に)勝ちはつかなかったけど、勝てて良かった」と安どした。
京セラドームでは抜群の相性を誇る。昨年7月30日のDeNA戦では、延長十一回にサヨナラ本塁打。2年連続の劇的弾に「過去は過去だけど、いい球場ですね」と笑顔が弾んだ。
2カード連続で勝ち越しを決め、13日以来の貯金1。それでも原監督は浮かれることなく「今日より明日が大事!」と会見を締めた。着実に白星を積み上げ、猛虎、燕を追走する。