藤井学園寒川“爆勝”20点で夏切符

 「高校野球・香川大会決勝、藤井学園寒川20-4丸亀城西」(28日、レクザム)

 藤井学園寒川が16安打20得点の猛攻で丸亀城西を下し、2009年以来、6年ぶり2度目の夏の甲子園出場を決めた。初回に6点を先制して勢いづくと、五回には打者15人で大量11点を挙げた。香川大会決勝での20得点は最多記録(1県1代表制となった1976年以降)。お笑いコンビのココリコ・遠藤章造(44)が同校野球部OBで、ナインは先輩の期待に応える甲子園1勝を誓った。

 スコアボードに光る「20」を誇らしげに見つめながら、校歌を歌い上げた。死闘の連続の最後に待っていた思わぬ大勝劇。藤井学園寒川が16安打20得点の乱れ打ちで、ノーシードから6年ぶり2度目の聖地を射止めた。

 初回に6点を先制すると、打線の勢いが止まらない。五回には打者15人で一挙11点。昨年秋に就任した佐竹茂樹監督(48)も「こんなに点差が開くとは、びっくり」と目を丸くする猛攻だった。

 驚異的な粘りを印象づけた今大会。3回戦の三本松戦では2-4の九回に4点を挙げて逆転勝ち。準決勝・英明戦も1-3の八回に3点を奪い試合をひっくり返した。主将の2番・金川颯吾内野手(3年)は「気持ちで負けなかった。全員でやってきたことを結果に出せた」と胸を張る。

 多くの部員が県外出身で、寮生活を送っている。毎朝6時半起床がルールだが、金川主将は午前5時半からの素振りを日課にしてきた。そのリーダーの姿を見て、他の選手たちも早朝素振りに参加するようになった。地道な努力がチーム一丸の粘りにつながった。

 ココリコ・遠藤の母校。選手たちが「道場」と呼ぶウエートトレーニング室には遠藤のサイン色紙が飾られており、ナインはそれを見ながら体を鍛えてきた。以前はOB会の副会長を務めるなど、今も野球部を熱く応援してくれる良き先輩だ。

 初出場の6年前は日本文理(新潟)に3-4で惜しくも敗れ、初戦敗退だった。「遠藤さんに甲子園に見に来てほしい。1勝を見せたい」と金川主将。2度目の聖地は、1試合だけでは終わらせない。

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