PL夢散った…新チームは2年生11人

 「高校野球・大阪大会準々決勝、大体大浪商2-1PL学園」(28日、舞洲)

 一時代を築いた名門の夏が終わった。何とか廃部への流れを変えたかった。甲子園に出ることで状況は少しでも好転すると思って戦ったPLナイン。ゲームセットの瞬間、全員が泣いた。

 「あの打球はショートを守る選手なら絶対に捕らないといけない。あの1本で流れが変わった…」と主将の謝名堂陸内野手(3年)は声を詰まらせた。五回2死一、二塁から二遊間後方に上がった飛球を、謝名堂は落下点に入りながらも捕球できず、痛恨の失点。七回に同点としたが八回に決勝弾を浴びた。

 今大会で3年生は引退し、2年生の11人で新チームのスタートを切る。「これまでのようにはいかない。やり方を変えないといけない」と草野裕樹監督(63)。来春の新入部員募集再開も「ないと思います」と話す。

 ただ現在、学校では現在のグラウンドを教団に返還し、校舎近くに新専用グラウンドを造る計画がある。付随する室内練習場は年内に完成予定。野球経験のある新監督の選定も進める方針で、体制が整えば再来年にも新入部員募集を再開する可能性もある。

 とはいうものの、来季、チームに故障者が出た場合は「連合チームは99%ない。棄権することになる」と草野監督。強いPLが夏に輝く時代はいったん、終焉(えん)を迎えた。

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