楽天・稼頭央 日本通算2000安打

 「楽天1-5ソフトバンク」(28日、秋田)

 第1打席で決めた。初回1死一塁。楽天・松井稼は中田の投じた3球目の低めスライダーを拾った。打球は前進してきた中堅・柳田の前にポトリ。史上46人目の日本通算2000安打。秋田のファンの大歓声の中、チームメート・嶋、ソフトバンク・松田から花束を受け取り、一塁ベース上で安どの笑みを浮かべた。

 「(柳田の)追い方を見たら落ちたと思った。正直、ホッとした部分はありますね。仙台でもそうだけど、たくさんのファンが来てくれましたし」

 両打ちでの2000安打は柴田勲(元巨人)以来2人目。右打ちから両打ちに転向した際、当時の西武・須藤ヘッドコーチから「(打席の)左右で人格を変えなさい」と言われ続けた。「ずっとやってきた右は本能的に。左は『作った左』だから、チェックポイントが多い分、より大事に」。2人の“松井稼頭央”を使い分け、安打を重ねた。

 区切りの2000本目は日米通算2615本目。「あくまで通過点。これからも数字を伸ばしていきたい」。この日の2安打で次の節目となる日米通算3000安打まで384本。2000安打の意味を問われ「もっと打ちたいよ」と笑った。39歳のヒットへの渇望はまだまだ衰えることはない。

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