天理50回目の甲子園“代役”冨木が完投

 「高校野球・奈良大会決勝、天理8-1大和広陵」(27日、県立橿原)

 左翼線に舞い上がった打球を斎藤佑羽外野手(3年)がつかむと、冨木崚雅投手(3年)は満面の笑みで右手人さし指を天に突き上げた。天理が、春夏通算50回目の甲子園出場。代役エースが見事に務めを果たし切った。

 序盤は制球が定まらずに苦しんだが、三回2死二塁のピンチを見逃し三振でしのぐと「のっていけた」。終わってみれば、2安打6奪三振で完投。九回に味方の失策が絡んで失点し、完封は逃したが「最後に失点をするのも僕らしい」と笑った。

 今月初旬にエース斎藤が左手中指を骨折し、今大会は投手経験者の冨木が主に登板。「けがして、ごめんな」と謝る左腕に「甲子園のマウンドに立たせたる」と誓った。順調に回復する斎藤はこの試合、打撃を買われて「2番・左翼」で今大会初出場。橋本武徳監督(70)は「投げられるよう、これから練習させる」と甲子園での登板を見据えた。

 投げては2度の完投、打っては2本塁打の今大会を「99点」と採点した冨木。あと1点は「甲子園で取る」。聖地でも活躍し、100点をもぎ取る。

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