オコエ3安打2盗塁 関東第一が圧倒V
「高校野球・東東京大会決勝、関東第一14-2日大豊山」(27日、神宮)
関東第一がプロ注目・オコエ瑠偉外野手(3年)の3安打3得点などで完勝し、5年ぶり6度目の出場を果たした。
圧勝で5年ぶり6度目の聖地を決めた。関東第一が持ち味の走塁で8盗塁を決め、19安打を放って14得点。ナイジェリア人を父に持つオコエ瑠偉が3安打3得点2盗塁と、猛攻のチャンスメーカーとなった。
50メートル走5秒96、遠投120メートルのオコエが輝いたのは、4-0で迎えた四回。先頭打者で放った打球は中前への単打に見えた。だが「外野の位置が深かったので狙っていました」と、迷わず全力疾走。冷静な状況判断と驚異的な走力で二塁打とした。七回には先頭打者で内野安打を放ち、二盗、三盗を決めた。
高い身体能力を持つ1番打者も今春のセンバツではベンチ入りできず、アルプスで応援。何が足りないのかを考え、「本塁打だけを狙っていた」というスタイルから、「チームの特色が走塁だったので、走塁の意識を変えた。走塁をする前に出塁しないといけない」と、センター返しの打撃で出塁し、次の塁を狙うスタイルに転換して背番号をつかんだ。
念願の甲子園メンバーとなり、「素直にうれしいです」と笑顔。「甲子園では自分が引っ張る思いでやりたい。優勝します」と目を輝かせた。今度は夢の舞台を思う存分駆け抜ける。