清宮4戦連続ヒット 早実は4強

 「高校野球・西東京大会準々決勝、早実11-5八王子」(22日、神宮)

 西東京大会では、早実が4年ぶりに4強入りした。スーパー1年生・清宮幸太郎内野手は3打数1安打2死球。自身初の神宮球場でのプレーで技ありの一打を放ち、4戦連続安打とした。24日の準決勝では優勝候補筆頭の日大三と対戦する。

 豪快な一撃ではなく、技で魅せた。清宮が地面スレスレの外角の変化球に、ちょこんとバットを合わせた。六回1死からの一打は、二塁ベース後方で弾む中前打。5番・金子の適時二塁打で生還し、追加点につなげた。

 「1本出ないよりは出た方がいい」と結果を前向きにとらえながらも「ボールなので、あれは自分が悪い」と内容には納得いかない様子。ただ、この一打を和泉実監督(53)は「あれは難しい。当てるだけならファウルになる。手首を返していた」と解説。2死球と攻めが厳しくなる中で見せた清宮の修正力と高い技術にうなった。

 「小さい頃から早稲田の試合をよく見ていた。高ぶるものはあった」という初の神宮で好感触も得た。カットしたつもりの打球が、一塁側への特大ファウル2本となり「打球が飛ぶなあ」。待望される夏初アーチにも「今日の感じだとヒットの延長が入ってくれるかな」と自信を見せた。

 この日の観衆は1万3000人。場内の外野通路でのアップ、外野席開放など、異例の措置が取られたフィーバーも、怪物ルーキーは「うれしい。注目されてると思うと気持ちいい」と、力に変えている。次はいよいよ強豪・日大三戦。「相手は関係ない。自分たちの野球をすれば、負ける相手はいない」。バットでその言葉を証明する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス