関東第一オコエに10球団スカウト視察

 「高校野球・東東京大会3回戦、関東第一13-1海城」(15日、神宮)

 東東京大会では、第1シードの関東第一が五回コールド勝ちで初戦を飾った。今秋ドラフト候補のオコエ瑠偉外野手(3年)は4打数1安打2打点。ナイジェリア出身の父を持つ身体能力抜群のスラッガーに、10球団約30人のスカウト陣が集結した。

 力んだ。気合を入れ過ぎた。それでも、まずは結果を出した。「正直、緊張しました。楽しみで興奮して。1本出て、スタートとしてはよかったかな」。安どの交じった苦笑を浮かべて、オコエの夏が始まった。

 好機で2度倒れるなど3打席凡退で迎えた五回1死二、三塁での第4打席。米沢監督から「硬くなるな。ノースリーからでも振っていけ」と助言された通り、3ボールから左前に2点適時打。「思い切って振りました」と、切り込み隊長らしい積極性で快音を奏でた。

 50メートル走5秒9の俊足と遠投120メートルの強肩。本来の姿でなくとも、高評価は不変だ。7人体制でチェックした西武の鈴木球団本部長は「三拍子そろっている。右の秋山みたいになれる可能性はある」と、自軍の安打製造機になぞらえた。

 妹の桃仁花(もにか)も、女子バスケットU-16日本代表候補というアスリート家系。「負けないようにしないと」。兄の威厳を示すためにも目標はただ一つ。オコエは「甲子園に行くことです」と力強く誓った。

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