オリ松葉、試合壊した…1回持たずKO
「日本ハム8-4オリックス」(2日、札幌ド)
先発投手がゲームを壊してしまったら、勝つことは容易ではない。オリックス・松葉が、1/3回を1安打3四球1失点という散々な内容で自身最短KO。1死満塁から矢野に押し出し四球を与えたところで、早くも交代となった。
初回、先頭の中島にいきなりストレートの四球を与えるなど大乱調。福良監督代行は「勝負にならないね」と、交代理由に挙げた。6月9日・ヤクルト戦以来の1軍登板で再起を期した松葉だったが「(交代が)早すぎて何も言うことがないです。ただストライクが入らなかった」とうつむいた。
これで、チームは小刻みな継投を強いられた。4-4の八回にイニングまたぎとなった前田がレアードの本塁打などで4失点し、万事休す。試合開始早々に崩れたゲームプランは、その後の展開に大きな影を落とした。
ミスも敗因になった。2-4の八回に安達の5号2ランで一度は追い付いた。ただ、直前に一塁走者の代走・中村がけん制につり出されタッチアウト。この回に逆転できていれば、違った展開になったかもしれない。
大谷と7度目の対戦で、初めて大谷に白星が付くことは回避したが、結局敗れては意味がない。松葉以降6人の投手をつぎ込んだ総力戦。残ったのは徒労感だけだった。