ロッテ、楽天に今季初カード勝ち越し
「ロッテ3-2楽天」(2日、QVC)
苦手のイヌワシ軍団に、今季初のカード勝ち越しだ。伊東ロッテが4連勝で貯金1。勢いに乗せたのは選手会長の気迫だった。
二回1死満塁。「転がせば何とかなる」。岡田はカウント0-2から、いつもの指2本分より、さらにもう1本余してバットを握ると、たたきつけた打球は高くバウンドし遊撃手の頭上を越えた。昨季から3連敗を喫していた菊池から、先制の2点適時打。五回には快足を飛ばし右中間へ三塁打。清田の左犠飛で本塁を陥れた。
交流戦期間、一度もスタメン出場がなかった。荻野が左太ももを痛め6月1日に離脱したが、中堅の先発出場を張ったのは、内野手登録のドラフト1位・中村(早大)だった。「悔しかった」。だがその間、ベンチで好調の清田を観察。追い込まれてからすり足打法に変えて結果を出す姿を見て、自らも考えた。それがこの日の先制打につながった。
伊東監督は「いい働きをしてくれた」とたたえた。次カードからの上位たたきへ、上昇機運で臨む。