“虎キラー”山田15号で燕3連勝
「ヤクルト6-4阪神」(1日、神宮)
“虎キラー”の一発が勝利を引き寄せた。ヤクルト・山田が特大の15号2ランを放って3連勝。首位・阪神に連勝でカード勝ち越しも決めた。
4-3の最少リードで迎えた六回1死一塁。高宮が投じた内角高めの直球をジャストミートすると、打球は快音を残して左翼席上段へ。「打った感触も音も気持ちよかった。今シーズン一番の当たり」と満足顔で振り返った。
今季の阪神戦は打率・367、4本塁打の好成績。「(やりやすさは)ないですね。たまたまだと思います」と謙遜したが、表情は緩んでいた。
さらに、最近6試合で4本塁打と量産体制に突入。好調の理由を「スイング軌道が一番の原因だと思う。ボールの下にバットが入っているので角度が付いている。今日もスギさん(杉村チーフ打撃コーチ)とティーをしましたし、そこで確認して修正して、予習をして、という感じ」と説明した。
チームは大混戦の中、首位・阪神に1ゲーム差に迫った。2年連続最下位の中、昨年に大ブレークを果たした22歳は「すごい緊張感がある試合を初めて経験している。今年は(勝つ)うれしさも倍。楽しくないですけどね」と刺激を受けている。梅雨でも湿らない山田のバットがヤクルトに光を呼ぶ。