崇徳・菅「今年こそ」39年ぶり夏切符だ

 「全国高校野球選手権・広島大会」(7月10日開幕)

 春季大会で準優勝した崇徳は、1976年以来39年ぶりに夏の甲子園出場を狙う。大黒柱は主将の菅力也捕手(3年)だ。昨秋は二塁手として大会に出場しシュアな打撃を披露したが、春季大会から捕手としてチームを引っ張ってきた。攻守で強いキャプテンシーを発揮する主将とともにナインは心を一つに頂点を目指す。

 菅主将にとって最後の夏。「この3年間、甲子園に行けてないので悔しい思いが多い」。今夏にかける思いは人一倍強い。

 受動的だったチームを能動的なチームに変貌させるきっかけとなったのは、昨年の秋季大会。4回戦で広島新庄に1-2で敗れた。藤本誠監督(35)は「自分たちに何が足りないのか。どうやったら勝てるのか。選手たちで考えるきっかけとなった」と振り返った。

 何かを変えたい-。大会後、菅主将は「小学生以来」という捕手へのコンバートを直訴。指揮官も「チームが勝つための選択」として受け入れた。左右に多彩な投手をそろえる。その女房役を担い、春季大会からマスクをかぶる。「精度を上げるための練習は積んできています」と、準備に抜かりはない。

 もともと打撃センスも非凡なものがある。3番を打ち攻守で中心としてチームを引っ張る。「(相手)捕手の配球を読めるようになってバッティングがさらに良くなった」とコンバート効果で打撃にも磨きがかかった。

 春季大会では準優勝で上昇ムードにある。「今年こそは、という思い」と指揮官。主将は「甲子園に出場して未知の楽しさを味わってみたい」と意気込んだ。強い責任感を胸に夏の舞台に立つ。

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