G高木勇30日対決“黒田の壁”越えるゾ

 巨人のドラフト3位・高木勇人投手(25)=三菱重工名古屋=が29日、広島・黒田博樹投手(40)との対決に闘志を燃やした。先発する30日の広島戦に向けて川崎市のジャイアンツ球場で調整し、「自分らしく、アウトをひとつずつ取っていく」と必勝を誓った。

 偉大な男との対戦に、自然と気持ちが高ぶった。高木勇にとって黒田は「すごい人で、球界を代表する投手」という憧れの存在。少年時代から当時広島にいた黒田の投球術を学び、著書も読んだという。鋭く曲がる変化球でバットの芯を外す投球スタイルは共通点も多く、「(投げる姿を見て)少しでも学べたら」と話した。

 チームは6カード連続で勝ち越しがなく、正念場を迎えている。ルーキーにかかる期待は大きく、斎藤投手コーチも「黒田なら簡単には打てないだろうし、頑張り合いになる。胸を借りるつもりで、当たって砕けろという気持ちで投げてほしい」とハッパをかけた。

 開幕から先発ローテを守っているが、5月24日以来となる7勝目が遠い。初対戦の広島打線について「勢いをつけたら、ガッと来る。雰囲気にのみ込まれないようにしたい」と警戒した右腕。大きな壁を乗り越え、価値ある1勝をつかむ。

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