ハム悔しドロー、大谷が足で魅せるも…

 「交流戦、ヤクルト5-5日本ハム」(27日、神宮)

 日本ハムの“切り札”の登場に神宮の杜が沸いた。六回だ。同点に追いつき、なお1死満塁の好機が続く。この最高の場面で、代打・大谷が打席へと向かった。

 「最低でも外野フライ。追い込まれたので、三振はできないと思っていた」。ヤクルト2番手・ロマンの外角シュートを辛うじてバットに当てた打球は二ゴロに…。だが、俊足を飛ばして一塁を駆け抜け、併殺崩れの間に勝ち越し点を挙げた。

 コンディションを優先し、DH制のないセ・リーグ本拠地では代打での出場となるが「データも含め、最善の準備をして打席へ臨むことが大事。そうしないと後悔を残す」と大谷。慣れないポジションでも、日々ベストを尽くし続けている。

 1試合に1度しかないチャンス、さらに直前で投手が代わる難しい状況も「どの打席でも仕事をすることが大事。難しいけど結果を出さないといけない」と言い切る。土壇場の九回に同点とされて決勝点とはならなかったが、その存在感は十分に示していた。

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