西武・大石597日ぶり登板で好投

 「西武3-5楽天」(24日、西武ド)

 感慨に浸る余裕はなかった。2点ビハインドの七回2死。ペーニャを迎え、西武・大石がコールされた。全力で腕を振り、フルカウントからフォークでバットに空を切らせた。右肩痛で昨季を棒に振り、2013年10月4日の楽天戦以来、597日ぶりの1軍登板。「緊張で歓声も聞こえなかった」と苦笑した。

 最速は135キロだった。「想像以上に遅かった…」。早大時代に155キロをマークし、10年のドラフト会議で6球団が競合した右腕にとって、到底満足できるものではない。それでも1回1/3を無失点。「やっと開幕できた。勝ちパターンで投げられるようにアピールしたい」と誓った。

 チームは3カード連続の負け越し。中継ぎの層の薄さは課題だけに、大石の好投は朗報だ。

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