「西武３-５楽天」（２４日、西武ド）

　強打を誇る西武の上位打線を３人で片付け、楽天・松井裕が１０セーブ目を挙げた。高卒２年目での２桁セーブは史上４人目。「もちろん、そこを目標にしているわけではないですけど、節目ですし良かったです」と少しだけ笑った。

　カウントを悪くしても、慌てるそぶりを見せなかった。秋山を一ゴロに打ち取った後、栗山と浅村に対し、ともにカウント３－１となったが「しっかりしたフォームで投げられているので大丈夫だと思った」と冷静に対応。栗山は遊飛、浅村は三振に打ち取った。風格漂う１９歳に大久保監督も「あいつで負けたらしょうがないと思える」とたたえた。

　２６日からは交流戦が始まる。最初のカードは甲子園での阪神戦。松井裕にとってはプロ入り後、初の聖地見参となる。「（甲子園は）だいぶ過去のことですけど、ひとつの人生の分岐点になった場所。楽しんでいい投球ができれば」。パの強打者を牛耳ってきた左腕が、満を持して猛虎の前に立ちはだかる。