日本ハム大谷 開幕7戦7連勝ならず

 「日本ハム6-5ソフトバンク」(22日、札幌ド)

 マウンド付近で日本ハムナイン歓喜の輪が広がると、それまで曇っていた大谷の表情が少し晴れた。サヨナラ勝ちで5月5日以来の首位奪取に成功。球団新記録となる開幕投手の7戦7勝はならなかったが、チームの勝利で救われた。「申し訳ない気持ちですけど、野手のおかげで勝ててよかった」

 右ふくらはぎの状態を考慮され、中7日での登板。休養十分の二刀流は立ち上がりから安定した投球を続けた。直球の最速は158キロだったが、多くは140キロ台後半。力まず、内外角に投げ分けて強力打線を封じた。「六回まではほぼ完璧だった」と振り返るように、わずか1安打に抑えていた。

 ところが七回に突如、崩れる。2死満塁。代打・吉村への2球目。甘くなった直球を中前へ運ばれ2点を失った。さらに満塁から中村晃への3球目に暴投で同点。二、三塁から中村晃に中前へ2点打を浴びた。今季ワースト6回2/3を5失点。無念の降板となった。

 「申し訳ないという気持ちです。野手のおかげで勝ててよかったけど、自分に対する腹立たしさはある。切り替えていきたい」と逆襲を誓った。次回は交流戦2カード目の29日からの中日戦が濃厚。防御率は0・86から1・66に上がったが、悔しさをバネに交流戦から巻き返す。

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