楽天、延長負けWショック 花火中止に

 「楽天5-9日本ハム」(21日、コボスタ)

 長時間試合が思わぬ悲劇を生んだ。試合終了後に予定されていた花火大会が、21時を超えた時点で周囲への騒音の配慮などから中止。用意された2000発の花火はお蔵入りになった。おまけに試合も延長十二回の末に敗戦。チームもファンも踏んだり蹴ったりの一日に、楽天・大久保監督は「選手に罪はない。100%、俺の責任」と唇をかんだ。

 プロ野球の試合開催時としては、大規模の花火大会になるはずだった。適正な時間に打ち上げるべく、試合開始時間を通常ナイターの18時から16時に2時間繰り上げ。スタンドには家族連れを中心に2万3417人の観客が集まった。だが、両軍合わせて28安打が飛び出す乱戦となり、壮大な夜のファンタジーは幻に。肩を落として帰路につくファンが続出した。

 16時開始にはもう一つの側面もあった。22日からの西武3連戦(西武ドーム)に備えて試合後の移動を見込んでいたが、予定便に間に合わず。試合時間は両リーグ今季最長、パ史上4位の5時間37分。18時開始の阪神-巨人戦など3試合が先に、試合終了を迎えた。

 試験的に行った球団史上初の16時開始だったが、思惑通りには進まなかった。粘りに粘った末に力尽き、指揮官は「本当に申し訳ない。花火大会もあって、この時間にしてくれたんだけど、こればかりは仕方ない」と肩を落とした。

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