「日本ハム４－２楽天」（５日、札幌ド）

　デビュー戦でいきなり大仕事をやってのけた。「２番・中堅」でプロ初出場した日本ハムのドラフト３位・浅間大基（横浜）が初安打＆初盗塁で勝利に貢献した。「正直、すごい緊張しました。勝利につながって最高にうれしいです」。お立ち台に上がった１８歳は点数を問われて、「８０点です」とはにかんだ。

　陽岱鋼の左手負傷を受けて、４日夜に緊急昇格が決まった。この日、６時起きで東京から札幌に移動。アップ開始に間に合わない強行日程も、イースタンでチームトップの打率・３２３をマークする非凡なセンスをいきなり披露した。

　２点を追う四回。先頭で打席に立ち、美馬のフォークを中前打。追撃への口火を切った。五回には四球で出塁し、すかさず二盗に成功。５０メートル６秒０の快足もアピールした。

　主砲の中田は「自分のスタイルを持っている。すごい選手になるんじゃない」と絶賛。栗山監督は「年齢は関係なく、いいものは使う」と今後も積極起用する方針を明かした。若手中心のチームにまた一人、楽しみな男が加わった。